2010年10月28日木曜日

8割が「住み続けたい」 田辺市上屋敷の意識調査

 和歌山県田辺市の第三セクターまちづくり会社「南紀みらい」が同市上屋敷地区の全世帯を対象にした空き家や市街地に対する意識調査で、回答者の8割を超える住民が、地域に愛着や誇りを感じ、住み続けたいと感じていることが分かった。しかし、アンケートの回収率は26%にすぎず、住民の意識が正確に反映されているかどうかについては疑問が残っている。
 子育て世帯の住み替えに家賃補助をする制度「街なか住み替え支援事業」の基礎資料づくりで、市から委託された南紀みらいが1月末、上屋敷地区の675世帯にアンケート用紙を配布、178世帯から回答があった。
 田辺の中心市街地に愛着や誇りを感じるかの問いでは、とても感じるが37%、少し感じるが44%、感じないが15%だった。
 自分のまちを自慢できるところは何かという問いでは、人情味があり近所付き合いの良さを挙げたのが29%、古い建物や町並みが残っているとの回答が23%、祭りや料理の伝統を挙げたのが13%だった。一方で特に誇れるものはないとしたのが20%あった。
 現住所に住み続けたいと思うかの問いで、ずっと住み続けたいが80%。その理由として買い物など日常生活が便利が22%、生まれ育った所だからが15%だった。
 今後、どのようなまちになっていけば良いと思うかの問いでは、住宅地を基本に商業や観光などで活気も加わったまちを希望したのが56%に上った。静かに暮らせるまちが23%、住宅地としてよりも商業や観光で活気あふれるまちとしたのは13%だった。
 居住年数は、30?49年が22%、50年以上が40%で、30年以上住み続けている住民が60%を超えた。市によると、上屋敷は高齢化が進んでいる地域で、昨年9月末で65歳以上の高齢化率は38%。市内全体の27%を大きく上回った。
 空き家の現地調査では、一戸建ての空き家が43戸、アパートの空き室を含めると57戸あった。しかし、アンケートでは地域内の「空き家」「借り手を探している空き家」「借り手を積極的に探してはいないが貸す意思はある」といった物件を知っていれば記入してほしいと聞いたところ、89%が無回答だった。近所であっても他人の家屋の情報を提供することには消極的だった。
 南紀みらいは今後、上屋敷以外の中心市街地でも順次、アンケートを行う。

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引用元:水晶の意味、効果、パワーストーン、天然石、アクセサリの通販専門店/TOPページ

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